プログラミングとタイピングを身につけよう!

タイピング

メリークリスマス! Preferred Networks (PFN) のプログラミング教材「Playgram(プレイグラム)」開発チームです。

このたび、新たに「タイピングを身につけよう!」という連載を始めます。この連載では、

  • なぜタイピングを身につけるべきか
  • プログラミングを覚えると何ができるか
  • プログラミングにタイピングが必要な理由
  • Playgram Typing(プレイグラムタイピング)を使ったタイピングの効率的な練習法

などについてお話していこうと思います。

まず第一回では、これからのデジタル時代においてなぜタイピング能力が必要なのか解説します。

現代人のタイピング離れ

普段、皆さんはどんな場面でパソコンとキーボードを使っていますか?

  • メール、チャット
  • 大学のレポート作成
  • 職場での書類やパワポ作成
  • etc…

一例を挙げればこんなところでしょうか? もはや、日常生活で手書きで手紙を書いたり書類を作る機会がほとんどなくなった、という人も多いでしょう。

一方で、次世代を担う子どもたちに対するタイピング教育は、残念ながら重視されているとは言えません。

お子さんはタイピング、できますか?

文科省の調査によれば、小学五年生のタイピング速度は 1 分間に平均 5.9 文字(約 10 秒に 1 文字)、中学二年生は平均 17.4 文字(約 4 秒に 1 文字)であり、キーボードの基本的な操作に課題があると指摘されています。大学生でも、立命館大学の調査によれば、「タッチタイピングに困難を感じない」と回答した学生は2割程度に過ぎません。

また、近年はパソコンに代わってスマートフォン(スマホ)の普及が進んでいます。総務省の統計によれば、2019年の時点でスマホの世帯保有率は8割を超えました。それに対して、この十年でパソコンの保有率は 87% から 69% まで下がっており、減少傾向は明らかです。その結果、小中高などの若い世代では、パソコンからのインターネット利用率は2割前後まで下がっています。

昨今はスマホで使えるアプリが充実し、フリック入力でもかなりの速度で文字が打てる時代です。今からタイピングを身につけても、これからの子どもたちが大人になる頃にはタイピングをする必要がなくなっているのでは、と考える方も多いでしょう。

しかし、我々はそうではないと考えています。理由は二つあります。

1つ目の理由は、入力速度の差です。フィンランドのアールト大学らの研究グループが発表した論文によれば、スマホの文字入力の速さはパソコンと比べて7割程度とされています[1]これは、自動修正や予測入力といった機能の補助を受けた上での数字です。。この研究は英語入力を対象としたものですが、日本語入力でも無視できない差があると考えてよいでしょう。

とくにチャットではなく、業務の書類作成のような長い文章を何度も推敲しながら書くような場面では、パソコンの大きな画面とキーボードは半ば必須と言えます。頭の中の思考をすばやく文面に落とすことができれば、単に作業の効率が上がるだけでなく、より多くの表現を試すことができるので、書き上がる文章、ひいては仕事の質に大きく影響します。

2つ目の理由は、生活の隅々にまでIT機器が浸透していくこれからのデジタル時代において、他人の開発したアプリやサービスなどのプロダクトを使う側ではなく、それらを自ら創り出す側に回るには、タイピング能力は必須だからです。

プログラミングにタイピングは必須

コンピュータに人間の命令を伝えるには「プログラミング」という作業が必要です。プログラミングを身につければ、私たちの生活を取り囲んでいるコンピュータを自由自在に操る、創造の力を手にできます。それは子どもたちにとって、デジタル社会の進展を脅威からチャンスに変える大きな力となるはずです。そして、プログラミングの習得にはタイピング能力が必須なのです。

この連載では、なぜ子どもたちがプログラミングを学ぶべきなのか、なぜプログラミングでタイピングが必要なのか、一つずつ順を追って説明していきます。

第二回では、知的創造のツールとしてのコンピュータと、その手段であるプログラミングの重要性についてお話します。

Playgram / Playgram Typing とは?

Playgram(プレイグラム)は、Preferred Networks (PFN) が開発するプログラミング教材です。PFN は Playgram を通じて、次世代を担う子どもたちに、実際のアプリ開発に通じる本格的なプログラミング技術にふれ、論理的かつ創造的な思考力や課題解決力を養う機会を提供します。最初は初心者に適したビジュアルプログラミングでプログラミングの基礎を学び、子どもの理解度と意欲に応じて段階的に学習を進め、最後に実際の製品開発にも使われる「Python」を使ったテキストコーディングを習得できます。

Playgram Typing(プレイグラム タイピング)は、プログラミングに必須なタイピング能力を習得できる Playgram の補助教材です。これからタイピングを始める子どもや、アルファベットを勉強中の未就学児でも、タイピングの正しい指使い、正確性、スピードを身につけられるよう設計されています。また、学習履歴から苦手なキーを選択して特に重点的に反復練習できる機能を搭載しており、効率的に練習できます。

Playgram Typing は、ご家庭や教育機関などで無償でご利用いただけます(教育機関でご利用の場合はお問い合わせフォームよりご連絡ください)。

References

1 これは、自動修正や予測入力といった機能の補助を受けた上での数字です。